「未知を、価値に。」通信

スカパーJSAT

宇宙系ライバー、 月から配信?!

連載第1回は、圏外のない社会を実現する「Universal NTN™」を紹介しました。いつでも、どこでもつながる世界は、皆さんの想像を超え、やがて地球上だけでなく、宇宙にも広がっていくかもしれません。たとえば、いずれ実現する月旅行のさなか。宇宙船での移動の合間にスポーツ中継をチェックしたり、映画や音楽を楽しんだりできるようになります。旅先が宇宙であっても、地球上と変わらず、当たり前のようにエンターテインメントを楽しめる時代がすぐそこまで来ているのです。

ライブ配信イメージ

ライブ配信のような、配信者と視聴者の双方向コミュニケーションも実現するかもしれません。月を背景に配信する「宇宙系ライバー」が登場し、リアルタイムで地球上の人々とやりとりをする。コメントが画面いっぱいに飛び交い、ときには投げ銭が送られる。そんな時代が来たら、宇宙はぐっと身近な場所に感じられるはずです。かつては録画映像でしか観ることができなかった宇宙の「いま、この瞬間」が共有されるのですから。

もちろんエンターテインメントだけにとどまりません。人類はこれから、地球から月軌道周辺に広がる「シスルナ空間」へと進出します。宇宙での資源開発、輸送、エネルギー供給など、あらゆる産業を支えるのは確実な通信インフラです。安定した通信がなければ、これからの宇宙産業は成り立ちません。地球を飛び出した人類にとって月通信は特別な技術ではなくなっているはず。目には見えずとも、なくてはならないインフラという新たな価値は、人類の進歩を支え続けるでしょう。

今回のポイント

宇宙での活動を支える「月通信」

アポロ計画以来となる有人月探査機を打ち上げようとしている米国のアルテミス計画など、各国による月を拠点とした宇宙開発が活発に進められています。こうした活動に欠かせないのが、月と地球間あるいは月面での「月通信」の安定化と大容量化です。地球上と同じ「いつでも、どこでもつながる」環境が構築されれば、学術研究やビジネス、生活、娯楽など、宇宙でのあらゆる人類活動を支える基盤となるでしょう。

スカパーJSATも、こうした月通信の実現に向けた取り組みを進めています。

月通信のイメージ